埼玉県では、おもに江戸中期以降に多くの石橋供養塔が建立されました.石橋供養塔には通行人の安全祈願や退役した橋の供養など様々な意味が込められているほか、建立にあたって寄付した人名や助力した村名などが刻まれています.
しかし、これらは建立されてから250年以上経過しているため、その間の土地開発によってもとの場所から移動している例が多く、ほとんどの石橋は既に取り壊されており、石橋供養塔だけが残存している状態です.そのため、県民の関心はほとんどないのが現状です.私たちは地域に眠る貴重な石橋供養塔の意義を広めていくことが最大の目的です.
本作品は、全国の中で断トツで現存する埼玉県全域の石橋供養塔を対象とした埼玉県の郷土資料に関する情報発信サイトです.風化によって判読できない文字などは石橋供養塔を3D化し文字の復元を行っています.現在も作業中ですが、一部の市区町村の石橋供養塔はは3Dデータとして、誰でも自由にダウンロードすることができます.